TOEIC対策

TOEIC Part 5は「文法問題」と「語彙問題」で解き方が違う

TOEIC Part 5の短文穴埋め問題は、1問20秒で解くのが目安とされます。30問で10分。ここを速く抜けられるかどうかが、Part 7に残せる時間を決めます。

ところが多くの人が、Part 5で1問1分近くかけてしまいます。原因のひとつは、問題の種類によって解き方を変えていないことです。Part 5には性質のまったく違う2種類の問題が混ざっていて、混ぜて解くと必ず時間が足りなくなります。

選択肢を見た瞬間に、2種類を見分ける

同じ語の変化形|文法問題:品詞や文の構造から判断する。別々の単語|語彙問題:意味と語の組み合わせで選ぶ。
選択肢が同じ語の変化形か、別々の単語かを見ると、解き方を切り替えられます。

見分け方はシンプルです。問題文より先に、選択肢の4つを見てください。

文法問題:選択肢が同じ語の変化形

(A) decide (B) decision (C) decisive (D) decisively

4つとも同じ語源で、品詞や形が違うだけ。これは文法問題です。空所の前後だけを見て、そこに入るべき品詞を判断すれば解けます。文の意味を理解する必要すらありません。

主語がないなら名詞、動詞を修飾するなら副詞、名詞の前なら形容詞。空所の左右2〜3語を見るだけで、10秒以内に解ける種類の問題です。

語彙問題:選択肢が別々の単語

(A) approach (B) attempt (C) address (D) admit

4つとも別の意味を持つ単語。これが語彙問題です。こちらは文全体の意味を取り、文脈に合う語を選ぶ必要があります。

知らない単語は、どれだけ悩んでも頭から出てきません。 文法問題なら前後の構造から推論できますが、語彙問題は知っているかどうかがすべてです。

種類ごとの時間配分

この違いを踏まえると、時間の使い方が変わります。

文法問題は10秒。 空所の前後だけ見て品詞を決める。文全体を読まない。これで浮いた時間を後半に回します。

語彙問題は、知っていれば15秒、知らなければ20秒で切り上げる。 ここが肝心です。知らない語が並んでいる問題に1分かけても、正解率はほとんど上がりません。文脈から推測して1つ選び、次へ進む。「わからない問題に時間をかけない」ことが、Part 5では最大の得点戦略です。

「もう少し考えれば解けるかも」という感覚は、たいてい錯覚です。その1分でPart 7の設問が2問解けたはずだ、と考えてください。

語彙問題を落とさなくするには

語彙問題の対策は、身も蓋もありませんが語彙を増やすことしかありません。テクニックで補える余地が小さい領域です。

ただし、やみくもに単語を増やすのは効率が悪い。Part 5の語彙問題には出やすいパターンがあります。

意味の近い語の使い分けが問われる。 affect と effect、comprehensive と extensive。日本語訳が似ている語ほど狙われます。訳語だけで覚えていると、この形式で必ず落とします。

コロケーションが問われる。 どの語と一緒に使われるかを知っているかどうか。take effect、meet a deadline、comply with のような結びつきは、単語単独で覚えていても答えられません。

ビジネス文脈の語が問われる。 invoice、itinerary、reimbursement。TOEICは題材が偏っているので、一般的な単語帳より TOEIC 向けの単語帳が効きます。

この3つを踏まえると、単語を覚えるとき、訳語1つを暗記するやり方から離れる必要があるとわかります。意味の輪郭を場面としてつかんでおくと、似た語との差が自然に見えてきます。イメージで覚える方法は英単語の覚え方は「画像」が最強?にまとめました。

実際の問題で試してみる

理屈がわかったら、実際の問題で「選択肢を先に見る」練習をしてみてください。数問解くだけで、見分けが体に入ります。

英単語学習アプリのメモピクには、レベル別のTOEIC模試があり、登録なしで解けるサンプルを公開しています。TOEIC 600点レベルの模試サンプルなら、Part 5の問題も含まれているので、選択肢を先に見て種類を判定する練習ができます。

解いてみて「語彙問題で落としている」と感じたら、登録なしのスコア診断で今のレンジを確かめ、1つ上のレベルの単語帳から始めるのが早道です。

まとめ

  • Part 5には文法問題と語彙問題が混ざっている。選択肢を先に見れば一瞬で見分けられる
  • 選択肢が同じ語の変化形なら文法問題。空所の前後だけ見て10秒で解く
  • 選択肢が別の単語なら語彙問題。知らなければ悩んでも解けないので20秒で切り上げる
  • 語彙問題の対策は語彙を増やすこと。ただし狙われるのは「似た語の使い分け」「コロケーション」「ビジネス語」
  • 訳語1つの暗記から離れ、意味の輪郭を場面としてつかむ

Part 5で浮いた時間が、Part 7の最後の設問を解く余裕になります。

TOEIC® は ETS の登録商標です。このコンテンツは ETS の検討を受け、またはその承認を得たものではありません。