TOEIC対策

TOEICのスコアは受ける前にわかる——無料でレベルを測る方法と目安の読み方

「TOEICを受けようと思っているけれど、今の自分が何点くらいなのか見当がつかない」。この状態で申し込むのは、体重を測らずにダイエットの計画を立てるようなものです。

公式テストは1回7,000円以上かかり、結果が届くまでに数週間かかります。実力の当たりを付けるためだけに受けるには、時間もお金も重い。この記事では、本番の前に無料で今のレベルを測る方法と、出てきた数字をどう読めばいいかを整理します。

まず知っておきたい「診断」と「公式スコア」の違い

無料のレベルチェックで出る数字は、あくまで目安のレンジです。公式スコアそのものではありません。

公式のTOEIC L&Rテストは200問・約2時間で、10点から990点までのスコアが出ます。統計的な処理を経て算出されるので、短い問題数の診断で同じ精度を出すことは原理的にできません。

ではレベルチェックに意味がないかというと、そんなことはありません。「600点前後なのか、800点前後なのか」がわかれば、次に買う参考書も、覚えるべき単語のレベルも決まるからです。学習の出発点を決めるには、レンジがわかれば十分です。

大事なのは、出た数字を「自分の実力の判決」だと思わないこと。「今この辺りにいるから、次はここを埋めよう」という地図として使うものです。

無料でレベルを測る3つの方法

1. 短い診断テストを受ける

10分前後で終わる短縮版の診断です。手軽さでは一番で、登録不要のものなら思い立ったその場で受けられます。

短い分、1問あたりの重みが大きく、たまたま知っている単語が出たかどうかで結果が数十点ぶれます。時間帯や体調を変えて2回受けてみて、同じレンジに落ち着くかを見ると、より確からしい位置がわかります。

2. 公式問題集を1回分解く

精度は一番高い方法です。本番と同じ200問・2時間を通しで解けば、換算表からかなり近いスコアが出ます。

弱点は、2時間の集中と教材代がかかること。「そもそも受けるかどうか迷っている」段階の人には重すぎます。受験を決めて、直前期に実力を確かめる用途に向いています。

3. 模試のサンプルを解いてみる

公式問題集ほど重くなく、短い診断より歯ごたえがある中間の選択肢です。パート別の問題を数問ずつ解いて、「リスニングは追えるがPart 7で時間が尽きる」といった手応えの偏りを確かめられます。

数字を出すのではなく、どのパートが苦手かを知るための方法だと考えてください。

診断結果の読み方——3つのポイント

推定は、幅で見る:ひとつの点数で決めつけない。LとRの差を見る:聞く力と読む力を分けて考える。間違いの理由を見る:単語・文法・速さを振り返る。
推定スコアだけでなく、ListeningとReadingの差や間違えた理由から学習方針を考えます。

レンジの幅ごと受け止める

「650点」と出たら、それは「600〜700点のどこか」という意味です。幅を持って受け取ってください。幅の下限を自分の現在地、上限を数か月後の目標に置くくらいがちょうどいいバランスです。

リスニングとリーディングの差を見る

合計点より情報量が多いのが、LとRの内訳です。TOEIC受験者は一般にリスニングのほうが高く出やすい傾向があり、逆にリーディングが大きく上回っている場合は「読めるけれど音が追えていない」状態を示します。

差が100点以上開いていると感じたら、低いほうを重点的に埋めるほうが合計点は伸びやすくなります。両方をまんべんなく上げようとするより効率的です。

間違えた原因を3つに分ける

これがいちばん大事です。同じ「不正解」でも、原因によって打ち手がまったく違います。

  • 単語を知らなかった——語彙の問題。単語帳で埋められる、いちばん解決しやすい種類の不正解です
  • 単語は知っていたが構文が取れなかった——文法・構文の問題。文法書に戻る必要があります
  • 時間が足りずに読めなかった——処理速度の問題。素材を変えるより、量をこなす練習が効きます

診断を受けたあと、間違えた問題をこの3つに仕分けするだけで、次にやるべきことがはっきりします。多くの人にとって、いちばん多いのは1つ目です。

診断のあと、最初にやるべきこと

仕分けの結果が「単語を知らなかった」に偏っていたら、自分のレンジより1つ上のレベルの単語帳を1冊決めてください。

いま600点前後なら730点レベル、730点前後なら860点レベル。今のレベルと同じ単語帳では既知の語が多くて効率が悪く、2つ上だと知らない語が多すぎて心が折れます。1つ上がちょうどいい負荷です。スコア帯ごとの詳しい目安はTOEIC 400点から900点まで——スコア帯ごとの英語力と、次に覚えるべき単語にまとめました。

メモピクの無料スコア診断

英単語学習アプリのメモピクには、登録なしで受けられるTOEICスコア診断があります。

20問・約10分の診断はリスニングとリーディングの両方から出題し、スコア帯の目安とLRの内訳、6タイプの診断結果が出ます。時間がないときは8問・約3分のかんたん診断もあり、こちらは診断に出てきたTOEIC頻出単語がそのまま結果画面に並びます。

どちらも会員登録なしで結果まで見られます(問題ごとの解説とリスニングの台本を見るときだけ、無料の登録が必要です)。何回でも受け直せるので、学習を進めたあとにもう一度受けて、レンジが上がったか確かめる使い方もできます。

まずはスコア診断から、今の位置を確かめてみてください。

まとめ

  • 無料診断で出るのは「目安のレンジ」。公式スコアではないが、学習の出発点を決めるには十分
  • 測り方は3つ。手軽さなら短い診断、精度なら公式問題集、苦手パート探しなら模試のサンプル
  • 結果は「レンジの幅ごと」受け取り、LとRの差を見て、低いほうから埋める
  • 間違いは「単語を知らない/構文が取れない/時間が足りない」の3つに仕分ける
  • 語彙が原因なら、今のレンジより1つ上のレベルの単語帳を1冊決める

現在地がわかれば、次の一歩は自然と決まります。まずは10分、測ってみてください。

TOEIC® は ETS の登録商標です。このコンテンツは ETS の検討を受け、またはその承認を得たものではありません。